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目次
2025年共通テスト試作問題が公表(2023.1.12)
複数の図表や会話文を読み解く力を重視
国立大学や公立大学だけでなく、私立大学をめざすときにも利用される大学入学共通テスト。
大学入試改革の柱の一つと位置づけられ、2021年1月に初めて実施されました。このテストの内容が2025年度入試(2025年の春に大学へ進学するための入試)からかわり、試作問題が大学入試センタ-のWEBサイトで公表されています。どのような出題になるのでしょうか。しっかり確認をしてください。
2022年大学入試直前情報(2021.12.14)
●法、経済系の志望者が増加に転じる
文系の志望が復活しています。そもそも昨年が減りすぎで、文系の大学・学部にとっては暗黒時代でした。「文低理高」が緩和され、本来の姿に戻りつつあります。
10月中旬に行った模試で学部系統別の志望状況を見ると、国公立大も私立大も法、経済・経営・商が増加に転じています。志望者の前年比の指数(百分率)は、1年前(2020年/19年)は国公立大が法85、経済・経営・商86、私立大が法91、経済・経営・商94だったのが、今回(21年/20年)は国公立大がそれぞれ104、106に、私立大が108、102になり、プラスに転じています。
増加が目立つ法は、公務員志向の現れです。地方を中心に、地元の地方公務員になりたい人が増えています。地元志向や、転勤をいやがることも背景にあります。政令指定都市や東京23区の公務員も人気です。
地方はコロナ前までは外国人の観光客も多く、景気がよかったので仕事がありましたが、コロナで一変しました。ただ、25年の大阪・関西万博や26年の愛知県でのアジア競技大会があり、地方の景気も復活すると思います。
経済・経営・商は、志望者が戻ってきました。コロナ対策で国が大規模な経済対策を行うことが決まり、元々はコロナ以外の要因で志望者が減っていたわけではないので、経済が復活すれば志望者は戻ります。
●外国語、国際関係はまだ戻っていない
外国語は国公立大で前年比92、国際関係は94、私立大はそれぞれ84、99です。私立大は外国語を国際関係に改組したところが多いのですが、海外留学できずにカリキュラムのメドが立たず、学費が高いこともあり、コロナの影響が一番残るでしょう。志望者が戻るのは2年くらい先ではないですか。
●理系は増加傾向が続いています
薬の人気が高いです。コロナで創薬が注目された影響です。ただ、私立大の中堅以下は集まっていません。看護を含む保健衛生はあまり増えていません。今春入試で志願者が多かった反動です。歯はその逆の反動で、国家試験合格率が低い大学を除いて志望者が増えています。
また、文理の狭間にあるデータサイエンスに志望者が集まっています。全体として、前年のような文低理高にはならないと思います。
●大学別の志望状況
難関私立大は上智大を除いてすべて志望者が増えています。今春入試で入試改革を行い、志願者が大きく減った早稲田大、青山学院大は、その反動で増えています。中央大が大幅に増えているのは、法学部を23年に都心に移転することへの先取りの人気だと思います。法政大、明治大も増えています。立教大は今春入試で受験日を増やしたことで、増加傾向が続いています。
上智大や獨協大の志望者が減少しているのは、外国語系のイメージが強いからでしょう。立命館大が増えているのは、今春入試で志願者が約2万人減った反動です。近畿大は来年新設する情報学部の効果で増えています。私立大の志望者は、併願を増やそうという動きがあります。
医学部医学科は、東京女子医大が前年比で25%減っています。今年度の入学者から学費を大幅に値上げした影響です。(資料提供)駿台予備学校 石原さん
2025年共通テスト・必履修化の「情報」(2021.12.8)
今の中学3年生が高校に入る来春から新しい学習指導要領が実施され、「情報Ⅰ」が必履修科目になります。その生徒たちが高校3年生で受ける2025年の大学入学共通テストへの出題も決まりました。心配なのが専門の教員の不足です。文部科学省の調査では、公立高校で情報科を教える教員の2割以上が専門の免許を持っていません。25年実施の共通テストは浪人生も受験することから、全国高校長協会は10月、「一律に課すことを慎重に検討してほしい」と国立大学協会に要望しました。(朝日新聞EduAより)
2021年入試志願状況全体概況(2021.4.11)
延べ志願者数は10%以上も減少、2017年度志願者数を下回る予想。
駿台が4月2日現在で志願者数が確定した募集単位を集計した173大学の一般選抜(学校推薦型選抜・総合型選抜等の特別選抜入試を除く)の延べ志願者数は、約267万人(87)で前年度より約13%減少しています。
この数値から推定される最終的な全私立大の延べ志願者数は 14 年ぶりに減少した前年度から2年連続減少で、10%以上の減少が見込ま れ、329 万人前後になりました。
この志願者数減少の背景には、下記の4点の要因が考えられます。
●2020年度入試において、2021年度に予定されていた大規模な入試改革への不安(結果的には先送りとなったが、その発表時期が遅かった)、これに入試時期から感染拡大が始まったコロナ禍への不安も加わり、かつてない弱気な出願となり、大学進学を決めた受験生が多く、予想を超える既卒受験生の大幅減少。
●継続するコロナ禍の影響により、経済環境の悪化に加えて、地方在住者の感染への不安や対面授業の再開が不透明なことによる都市部の大学への進学の敬遠などから、1人あたりの併願校数の減少。
●センター試験に代わり導入された共通テストの出題内容・難易レベルへの不安から共通テスト利用方式の志願者数減少。
●コロナ禍による厳しい経済環境や海外渡航制限の影響を強く受けている外国語系、経済・経営・商学系、国際関係系といった文系の系統への人気が低下し、文系定員の占める割合が大きい私立大の志願者数減少が拡大。
大学入試・進学に必要な費用(2021.2.1)
■大学進学に向けていつどのくらいかかるのか、知っておくと抑えられる費用などをご紹介します。
(進研ゼミ高校講座から抜粋)
お金が必要になる3つの時期と平均総額
- ※日本政策金融公庫「平成30年度 教育費負担の実態調査結果」より。
- ※ベネッセ調べ。
- ※私立文系、下宿生を想定した金額です。
受験にかかる費用
- ※ベネッセ調べ。※2020年度入試。
- ※このほか、私立大の場合、願書を購入する費用として1枚あたり1,000円前後かかる場合があります。
- ※ベネッセ調べ。※金額は一例です。
- ※共通テストでも検定料は据え置きの見込み。
4年間でかかる費用
- ※1 文部科学省「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」
- ※2 文部科学省「平成30年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員一人当たり)の調査結果について」。私立大学昼間部の平均額
- ※3 私立大学は授業料、施設・設備費のほか、実習費、諸経費なども徴収される場合がある。
- ※ここでは単純に4倍または6倍としているが、大学・学部によっては学年が上がるにつれて授業料、施設・設備費などが上がる場合もある。
- ※入学金は含まない。
共通テストについて(2021.1.22)
■共通テスト、思った以上の高得点?
難関大の出願者増加(朝日新聞より)
難しいと予想されていた大学入学共通テストで手応えがあったとして、強気の出願をする受験生が今年
は増えそうだ。大手予備校のまとめでは、東京大をはじめとした旧7帝大などの難関大や、医学部医学科などを志望する受験生が昨年より増えている。河合塾の約40万人のデータによると、旧7帝大に神戸大、東京工業大、一橋大を加えた難関10大学を志望する受験生は、昨年より7%多い。東大は5%、京都大は1%増だが、東京工業大が12%増、九州大と神戸大が10%増、北海道大と大阪大が8%増などと人気を集めている。筑波大や大阪市立大といった「準難関・地域拠点」の10大学も4%増えている。
また、文理別では、理系学部に人気が集まっている。難関大では理系が9%増、文系が4%増となっている。準難関大でも同様の傾向だ。特に人気があるのは医学分野で、昨年より13%多い。ほかに薬学分野も17%増え、理学や情報といった分野でも増えている。一方、文・人文や国際関係の分野や教員養成課程では、3~5%減った。約41万人のデータを集めたベネッセコーポレーションと駿台予備学校の分析も、同様の傾向だ。駿台教育研究所の石原賢一進学情報事業部長は、難関大や準難関大の人気について「思った以上に高得点を取れた受験生が、強気に出願しようとしている」とみる。理系人気については、新型コロナの影響が大きいと分析し、「不景気になると、就職に有利とみて理系や資格系の人気が上がる。特に連日報道されて注目されている医学、薬学分野に人気が集まっている」と話す。理科や公民で得点調整が行われたとしても、大きな傾向は変わらないとみている。
国公立大の出願は1月25日から2月5日まで。共通テストの特例追試験を受けた人は2月15~18日。同25日から個別試験(2次試験)の前期日程が始まり、中期(公立大のみ)が3月8日、後期が同12日から始まる。(朝日新聞編集委員・増谷文生)
2021年大学入試いよいよ本番(2020.1.11)
■2021年度大学入試がいよいよ本番
「文系が低調、地元志向強まる」
3大予備校幹部が見通し(朝日新聞EduAより)
新型コロナウィルスの感染拡大、初めての大学入試共通テストと、未経験のことばかりの2021年度大学入試。いよいよ一般選抜(旧一般入試)の本番が近づいてきました。河合塾、駿台予備学校、代々木ゼミナ-ルの3大予備校の幹部に、模試での志望状況をもとに入試の直前情報をお聞きしたものをまとめてみました。
予備校 | 入試直前情報 |
河合塾 | 地元志向、資格志向、安全志向。関東の私立大学の志望者減。早稲田大、上智大、青山学院大、立教大などで、これらの大学は新たに共通テストや英語民間試験、論述・総合問題などを課している。そのぶん、国公立大志望者にとっては狙い目といえる。 |
駿台予備学校 | 模試での志望校欄に短大や専門学校を書く生徒が増えている。また、東京、神奈川の大学の志願者が減り、北関東や千葉、埼玉の大学志願者が増えている。 少し難易度を下げても、対面授業やサークル活動もできるところに行こうという動きがある。 |
代々木ゼミナ-ル | 看護も人気で、推薦で不合格なる事態も起きている。文系が低調で、中でも外国語や国際関係の減り方が大きい。一方、現役生では、医療系の医、歯、薬が増えている。理工系は、情報系の人気が高い。 |
2021年開設予定学部(2020.12.2)
■2021年開設予定学部(駿台予備学校より)
新たに公立2大学、私立1大学が開設
学部の新設は国立1大学1学部、公立3大学4学部、私立23大学29学部
10月22日現在、新たに公立2大学、私立1大学が開設されます。学部を新設する大学は国立1大学1学部、公立3大学4学部、私立23大学29学部で、学科を新設する大学は私立21大学21学部30学科となっています。国公立大では三条市立大、叡啓大(広島県立)が新規開設、金沢大が融合学域を新設します。私立大では松本看護大が新規開設され、その他の大学でも医療系学部の新設が目立ちます。なお、幸福の科学大、大阪信愛学院大は大学設置の認可申請を取り下げています。
国立大は、学部の改組は2大学3学部4学科、学科の改組は6大学7学部18学科となっており、神戸大は海事科学部を海洋政策科学部へ改組、九州大は工学部の学科を改組します。入学定員の改訂では、増員が6大学8学部12学科、減員が3大学5学部16学科となっています。この結果、全体では前年度より7人増員されます。
浮かぶ大学と沈む大学(2020.9.27)
■コロナで浮かぶ大学、沈む大学(朝日新聞EduAより)
都市部回避、理系志望増、安全志向・・・・・など4つの変化
1つ目は、地方の高校生が都市部の大学を避け、地元や別の地方の大学を目指す動きがあることだ。都部から郊外へという人の流れは、大学受験でも起きる可能性がある。さらに、代々木ゼミナ-ルによると「地方の高校に卒業生が『調査書が必要です』など問い合わせてきているようです。せっかく受かったのに東京の大学生活を楽しめないならと、受験し直す動きも出てくるのではないか」と話す。
2つ目は、学部志望動向が変化しそうなこと。駿台予備学校が7月中旬に行った共通テスト模試をもとに、駿台教育研究所はこう分析する。「理系の志願者が増え、文系が減る傾向がはっきりしてきました。経済・経営・商と国際系の学部は打撃を受けるでしょう。4月~6月期のGDPが年利換算で28%下落すれば、無理もない。国際系は留学必須のところが特に厳しい。工学部は人気が高く、特に電子工学、情報工学などICT系が伸びています」
医療崩壊や従事者への中傷が報じられた医療系はどうか。実は医学部はこの数年、志願者が減っている。河合塾によりますと、その理由を①2015年~2018年は就職状況がよく文系の人気が高い「文高理低」だった、②定員増など合格しやすくなり浪人生が減った、と指摘する。
駿台予備学校によりますと、「医学部を目指す層は早い段階から決めるので、安易に方向転換しません。また、地方では仕事が限られ、需要が多い看護は減らないでしょう」と話す。
2020年AO入試・推薦入試入学者数(2020.9.1)
■2020年 AO・推薦入試の入学者数の変化
拡大写真はコチラをクリック 2020nyusijyoho1
2021年度の入試制度について(2020.7.10)
■入試制度はこう変わる
大学のAO・推薦入試の名称と中身が、今の高校3年生が受ける2021年度入試から変わります。それぞれ「総合型選抜」「学校推薦型選抜」と改称され、いずれも「学力重視」が打ち出されました。今年は、新型コロナウイルスの感染も影を落とします。まずは新制度を正しく理解するところから始めましょう。
【2020年入試は、このように行われた】
入試区分 | 選考スケジュ-ル | 選考で重視される点 | |
出願 | 合格発表 | ||
AO入試 | 8/1~ | 定めなし | 大学が求める学生像(アドミッション・ポリシ-)に沿って、書類や面談で意欲や適性を評価 |
推薦入試 | 11/1~ | 定めなし | 高校の調査書や小論文、面接などで人物を評価 |
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【2021年入試は、このように変わる】
入試区分 | 選考スケジュ-ル | 選考で変更される点 | |
出願 | 合格発表 | ||
総合型選抜 | 9/15~ (本来は9/1~) |
11/1~ | 教科テストなどで「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」を問うことが必須に |
学校推薦 型選抜 |
11/1~ | 12/1~ | 同上 |
※資料提供 朝日新聞EduA(令和2年7月号)より
2021年大学入試日程について(2020.7.1)
■大学入試のおもな流れ
2020年 | 9月15日 | 総合型選抜(従来のAO入試) 出願開始(合格発表は11月以降) |
9月28日~10月8日 | 大学入学共通テスト出願 | |
11月1日 | 学校推薦型選抜(従来の推薦入試) 出願開始(合格発表は12月以降) |
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2021年 | 1月16日・17日 | 大学入学共通テスト【第1日程】 |
1月30日・31日 | 大学入学共通テスト【第2日程】 第1日程の追試も兼ねる |
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2月から | おもな私立大学の一般選抜(一般入試) | |
2月13日・14日 | 大学入学共通テスト 【第2日程の特例追試】 |
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2月25日以降 | 国公立大学2次試験(個別試験)の前期日程 | |
3月8日以降 | 公立大学2次試験(個別試験)の中期日程 | |
3月12日以降 | 国公立大学2次試験(個別試験)の後期日程 |
文部科学省のWebサイト(令和3年度大学入学者選抜での新型コロナウィルス感染症対策に伴う各大学等の試験期日及び試験実施上の配慮等の対応状況について)には、総合型選抜や学校推薦型選抜での配慮、学習の遅れに対する出題範囲の配慮や追試験の実施などについて、それぞれの大学の措置がまとめられています。